いわゆる胃カメラです。
食道、胃、十二指腸
を観察する検査です。
バリウム検査に較べて敬遠される傾向がある検査です。
バリウム検査にはそれはそれで優れた部分のある検査ですし、当院でも行っております。
しかし、粘膜の色調始め、細部の観察はやはり内視鏡検査が勝っています。
基本的に今まで何も異常を指摘されていない方は、バリウム検査と内視鏡検査を一年ごとに交互に行うことがお互いに補完しあうやり方だと考えます。
しかし、過去に潰瘍を患ったことのある方や、その時点で何らかの症状のある方に関しては、内視鏡検査を第一選択としたほうがよいと考えています。
「でもつらい・・・」
これもわかります。
当院では、細い内視鏡を鼻から挿入して観察する内視鏡も行っております。
この方法だと、個人差も若干ありますが、検査中画面を見ながら説明を聞いていただくことや例えば「あそこに見えるのは何?」などとお話していただくことも可能です。
つまり、その位「おえっ」という反射が少なく余裕がある、ということです。
それでも反射強くつらいような患者さんの場合、当院では静脈内鎮静剤を使用して、眠っている間に検査を行うこともしています。
この方法だと、ほとんどわからない間に検査が終わります。
その代わり、検査終了後2時間ほどお休みいただく必要があります。
このように、当院では画一的に検査を行うのではなく、患者さんに合わせた検査を心がけております。
最近、大腸がんが増加しています。特に女性の大腸がんの増加が見られます。
大腸の検査に関しては、当院においては内視鏡検査を行っています。
大腸内視鏡検査を行うためには、腸の中をきれいにする必要があります。
検査当日の朝、ご自宅で腸管の洗浄液を服用していただきます。
通常は液体の洗浄液を2リットル飲んでいただくのですが、これも患者さんによって1.5リットルにしたり(2リットルという量のハードルが高いため。この場合は前日にこちらで用意したレトルト食を食べていただくことになります)、錠剤を使用したりします。
肛門から内視鏡を挿入して観察する、ということについてはやはり抵抗があるものと思います。
しかし、残念ながら現時点においては大腸に関してはこれを行うしか方法がないのです。
(因みに、カプセル内視鏡は今のところ小腸以外ではその有用性が確立されておりません)
一番奥まで到達するのに約3〜4分を要しますが、痛みはあまりありません。
一度は大腸の観察も受けておくことをお勧めします。
自分自身もそうでしたが、受けておけば安心することができるはずです。
バリウムを飲んでいただくことによって、食道・胃・十二指腸をレントゲンでうつしだす検査です。
以前に何も異常を指摘されていない方は、まずこれを受けてみてはいかがでしょうか。
おなかにゼリーを塗布して、腹壁を通して肝臓・胆嚢・膵臓・脾臓・腎臓・太い血管などの状態(他にも状況により観察部位を拡大します)を見る検査です。
健康診断で肝機能に異常を指摘された方は、是非お受けいただきたい検査です。
脂肪肝、胆石、まれに腫瘍がこの検査で見つかることがあります。
肺の病変、心臓の形・大きさ、腹部(腸管)のガス像をみる検査です。
骨粗鬆症の検査です。
特に閉経後の女性はほぼ必発と考えられています。
心臓の動きのリズムをみたり、狭心症などの虚血性心疾患をチェックする検査です。
例えば胸の痛みや動悸といった症状は、常に出ているとは限りません。
そうした症状のため外来を受診なさっても、受診時には症状がないことはよくあることです。
その場合、その時に心電図検査を行っても心電図には異常所見が認められずに正常としか判断できないことが多いのです。
そこで、胸に邪魔にならない電極を付けて、小さな記録装置を持っていただくことで症状が出たときの心電図波形を記録し、確実な診断に結びつけるものです。
尚、この装置を付けている間の生活は通常通りに行っていただけます。
息を集めて検査することでピロリ菌の有無を検査します。
胃の中の病変を確認しないでこの検査のみを行うことは、見逃しに繋がるため行いませんが、ピロリ菌の除菌治療(薬剤の内服による治療です)の成否をみる場合には有用です。
吸うタバコの本数が減っていることを確認する検査です。
タバコの本数が多いと呼気中の一酸化炭素濃度が高く、本数が減ってゆくに従ってその濃度が減少してゆきます。
禁煙指導の間、経時的に測定しますが、次第に呼気がきれいになってゆくことが実感できると思います。